大切な場所

目次

kitchen

この場所に毎日立ち、長い時間を過ごす。
食は、生きる中心にあると実感しながら、楽しく美味しく食べることを日々大切にしている

美味しく食べるために、作ることも楽しむ。
料理もモノづくりも同じ。集中して向き合う時間。

夕方になると、今日の晩ごはんは何を作ろうか?と頭の中ではゴニョゴニョと相談が始まる。
今、何が食べたいか?×家にある食材は?
このかけ算で、グルグルと頭の中が動く。
加えてクックパットの存在はありがたい。

メニューが決まったら集中するだけ。
マイペースに、一つ一つ、ちゃんと作ると楽しいし、味もうまくいく。
逆に早く作らないと…とか、何やら集中できない時は、気分も乗らず、疲れの中でなんとか作るだけ。そうするとピンとこない味になったりする。心は正直に味として現れるからすごいものだ。

そんな場所、台所。

うちの家はとても古く、築160年ほどの古民家。台所は、土間ではなくリフォームされており板間になっている。おそらくリフォームされ20〜30年経つと思われる。私たちが住み出した13年ほど前に、水道の蛇口を変えたり壁の色を塗り替えたりしたぐらいで、ほとんどそのまま使用していた。流しなんかは新しくはないけれど、とても広くて二層に分かれていて使い勝手がよく、気に入っている。
最近はガスコンロはダメになり、換気扇も吸わなくて煙だらけになったので、ガス接続は業者さんに頼みそれ以外はセルフリフォームで主人がほとんど仕上げてくれた。

セルフリフォームというのは実に楽しくて、換気扇一つでもこだわり選び抜いて、真っ黒の長四角のかっこいいシンプルなものを選んだり、ガスコンロは3口の使い良さそうなものを、ヤフオクで格安で見つけたり、ライトはシンプルなレールスポットライトにし、ピッカっとキッチンを照らしてくれている。

壁紙やガスコンロ背面のステンレスも、私たち夫婦が得意な分野をできる方がやる…みたいな具合に、わたしのワガママなイマジネーションはカタチになる。

さらに気に入っているのは、主人手づくりの大きなカウンターテーブル。大容量の収納を兼ねていて、乾物や調味料、ハーブや珈琲の入った瓶やストック類、様々収納でき大活躍。長さ190×幅100ほどのカウンターは、かっこいい上、使い勝手も最高。
ホームセンターに何度も通い、あ〜だこ〜だと選んだ木材を手間をかけ磨き、エッジには黒く塗装した鉄を付け、こんなにカッコよく使いやすいカウンターに仕上げてくれました。感謝感激の産物。

こうして、少しずつ佳きように変化しながら、愛着を積み重ねている我が家の大好きな台所。そこで使う厳選した道具たち。料理を美味しく楽しむことが、わたしたち家族の共通の大きな喜びという暮らしのかたち。様々をこだわり大切に使う。長く使えるものを選び、愛着のあるものに囲まれて、美味しいごはんをつくり食べる。
今日も海で釣りたてのイカを料理しいただきます。ああ、ありがたい。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次
閉じる