柿渋の世界

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柿渋-kakishibu-

昨年2022年は、柿渋の魅力と自身の世界観との化学反応が起り、大きく変化し始めた年でもありました。

柿渋との出会いは、子どもの頃にさかのぼります。
母が柿渋の布モノをよく愛用していて、洋裁をしていた母は、カバンやジャケット、ワンピースなどを柿渋染めの布で作り愛用していました。子どもながら素敵だな…と感じていたことを今でも覚えています。

さらに、京都に住んでいた頃(20年くらい前)に柿渋染めを初めて体験しました。
母が洋裁を始めた頃からずっと使っているトルソーに滲みが目立ってきたので、柿渋で染めたい…ということで一緒にすることになりました。
もともと布貼りのトルソーでしたが、和紙を貼りながら柿渋を塗りました。アンティークさが増しとても素敵になりました。もちろん今でも大切に使っていて、服を撮影するときはこのトルソーを使っています。

柿渋のトルソー / ロブウッド染めの巻きスカート(エプロン仕様)

時は過ぎ、コロナ禍に入りオーガニックヘンプマスクを作るようになり、様々な草木染めを施しました。
マスクに染めた植物の中で、柿渋がとても良く、シャキッとして息をしてもベコベコとしない張り感、消臭効果の高さ、抗ウイルス、速乾性などなど素晴らしいと感じました。

柿渋染めオーガニックヘンプマスク


それから、たくさん柿渋を染めました。
夏の帽子は、一重なのにシャキッと形状を保つ、驚くほど軽い帽子になりました。

さらには、まずは自分の着る服を柿渋に染めました。

柿渋染め 帽子 ブラウス サロペット

どんどん柿渋の魅力に入り込みました。
アンティークで深みのある雰囲気、経年変化の魅力、布が丈夫になる効果、防虫、消臭などの効果…

べんがらや松煙煤と合わせることで色味の幅を増やし、刷毛染めによりさらに表現ができる。
DoDoらしい独自の表現が存在感を増す作品へと育ってくれたと思います。

2023年今年は、柿渋染めをテーマにした作品展を中心に活動する予定です。
まずは、春ごろ小浜から始まり、東京、京都へ。
丁寧に、DoDoらしい染めの表現を追求し、制作に励みたいと思います。

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